肘が痛い

肘は、日常生活やスポーツにおいて重要な役割を果たす関節です。
しかし、その複雑な構造ゆえに、年齢によって様々なトラブルが発生しやすい部位でもあります。

主な症状

肘を曲げると痛みを感じる
肘を動かしたがらない
肘を触られるのを嫌がる
肘が伸びた状態で垂れ下がり、曲げることができない

肘内障は、1～5歳くらいの幼児に多く見られる肘関節の亜脱臼です。
転倒などによる外力が原因で、橈骨頭と呼ばれる骨が外れかけることで起こります。

【症状】

手首の激しい痛み
腫れ
手首の変形
手関節の運動制限
指の痺れや麻痺

肘内障は、突然起こるため、子どもは強い痛みを感じて泣き出すことが多く見られます。

【早期受診と適切な整復が重要】

肘内障は、早期に病院を受診し、適切な整復を行うことで、すぐに治すことができます。
整復後は、安静を保ち、
再発を防ぐためのリハビリテーションを
行います。

【放置すると後遺症が残る可能性も】

肘内障を放置すると、関節の変形や機能障害などの後遺症が残る可能性もあります。

もし、お子様が上記のような症状を見せたら、すぐに整形外科を受診しましょう。

小児上腕骨顆上骨折は、小児の肘関節周囲の骨折の中で最も頻度の高い骨折です。
5～10歳に多いとされています。

【治療】

保存療法（ギプス固定など）

手術療法

【保存療法】

ほとんどの場合、保存療法で治癒します。

ギプスで固定し、2～3週間程度安

【手術療法】

骨折のずれが大きい場合や、保存療法で治癒しない場合は、手術療法を行います。

野球肘とは、野球の投球動作によって肘を傷めてしまうスポーツ障害です。

野球肘の治療法は、症状の程度によって異なります。

【軽症の場合】
安静、アイシング、テーピング、消炎鎮痛剤など

【中等症の場合】
ギプス固定、装具療法、理学療法など

【重症の場合】
手術

上腕骨外側上顆炎（じょうわんこつがいそくじょうかえん）は、
別名「テニス肘」と呼ばれ、肘の外側にある筋肉や腱が炎症を起こすことで起こる病気です。

上腕骨外側上顆炎の治療法は、
症状の程度によって異なります。

【軽症の場合】
安静、アイシング、テーピング、消炎鎮痛剤など

【中等症の場合】
装具療法、理学療法、ステロイド注射など

【重症の場合】
手術

野球肘の外側の障害では、専門医と連携して治療を進めることがあります。内側の障害では、投球フォームや練習内容に原因があることが多いため、セラピストによる投球フォームのチェックと修正、練習内容の見直しが重要です。単に投球を禁止するのではなく、選手や家族と協力して目標とする大会や試合で最大限のパフォーマンスを発揮できるようにリハビリメニューを立てていきます。

当院では、関節の可動域制限や筋力低下といった問題を解消するための指導とサポートを提供しています。これらの問題は、変形、怪我、または長期間の安静によって引き起こされることがあります。セラピストは、各患者の背景に応じて目標を設定し、機能訓練も行います。例えば、高齢者の場合、日常生活の動作が自立できるように、歩行訓練や階段昇降訓練を行います。一方、中学生や高校生のサッカー選手の場合、受傷前のパフォーマンスレベルを目指し、筋力強化だけでなく、バランス訓練も行います。また、下肢のアライメントが不適切で受傷の原因となる場合は、それを修正します。さらに、硬化した筋肉をほぐすために、温熱療法や手動ストレッチ、リラクゼーションなども提供しています。