
頭痛外来
佐藤整形外科では、令和7年9月より木曜日午前(第1週を除く)に内科・脳神経外科の頭痛外来を開設いたします。
頭痛外来について
「繰り返す頭痛」「片頭痛」「緊張型頭痛」「めまいを伴う頭痛」など、日常生活に支障をきたす症状に幅広く対応いたします。頭痛には脳の病気が隠れている場合もあり、早期の受診が大切です。
頭痛に関するご案内
頭痛には多くの種類があり、医師であってもすべてを正確に判別するのは容易ではありません。けれども、日常でよく見られる頭痛は大きくいくつかのタイプに分けることができます。それぞれの特徴を理解することで、より適切な対処法につながります。
片頭痛
特徴
片側に強い脈打つような痛みが起こり、発作的に繰り返すのが特徴です。女性に多くみられ、ホルモンや月経周期との関連が指摘されています。
症状
吐き気、視覚の異常、生あくびなどの前兆が出ることがあります。体を動かすと痛みが強まる傾向があり、家族に同じ症状を持つ方がいる場合は遺伝要因も考えられます。
緊張型頭痛
特徴
頭を締め付けられるような鈍い痛みが長く続くタイプです。首や肩のこりを伴うこともあります。
症状
長時間のデスクワークや精神的ストレスがきっかけになりやすく、運動・入浴・マッサージなどで軽快することがあります。ふらつきを伴うこともあります。
後頭神経痛
特徴
後頭部から頭頂部にかけて、瞬間的にズキンと走る鋭い痛みが繰り返されるのが特徴です。
症状
髪や頭皮に触れると違和感や痛みを感じる場合があります。頻度が増えるときは早めの受診が望まれます。
群発頭痛
特徴
片側の目の奥をえぐるような強烈な痛みが起こり、1〜2か月の期間に集中して現れるのが特徴です。男性に多い頭痛です。
症状
夜間に発症しやすく、流涙や鼻水を伴うこともあります。激しい痛みにより、落ち着かず動き回ることもあります。
子どもの頭痛
特徴
小児でも片頭痛や緊張型頭痛が見られますが、大人とは症状の現れ方が異なることがあります。
症状
痛みの時間は短めで、腹痛を伴うことがあります。下校途中や昼食前、運動後など特定の時間帯に起こることが多いのも特徴です。
薬物乱用頭痛
特徴
鎮痛薬を過剰に使い続けることで頭痛がかえって悪化するタイプです。痛みに敏感になり、頭痛が慢性化します。
対策
予防薬を用いて頭痛の頻度を抑えながら、鎮痛薬の使用を減らしていくことが治療の基本です。
受診が必要な頭痛
以下のような頭痛は、重大な病気が隠れている可能性があるため、速やかな受診が必要です。
- 突然の激しい痛み:くも膜下出血の可能性
- 外傷後に現れる頭痛:脳挫傷や血腫の可能性
- 高齢者で時間を経て出てくる頭痛:慢性硬膜下血腫の疑い
- 発熱を伴う頭痛:髄膜炎の可能性
- 下を向いた時に目の周囲が痛む:副鼻腔炎の可能性
- 抑うつに関連する頭痛:通常の治療では改善しにくいことがあります
頭痛でお悩みの方へ
頭痛は「ただの症状」と思われがちですが、正確な診断と治療によって生活の質は大きく改善します。少しでも不安な症状があるときは、どうぞお気軽にご相談ください。皆さまの頭痛改善を全力でサポートいたします。